本の概要
ママのイライラにも、
子どものイライラにも効果あり!
「いい加減にしなさい! 」「何回言えばわかるの!? 」
(Amazon商品紹介文より抜粋)
子どもの言動についイライラが爆発。
でも、怒鳴ってしまったことを後悔……こんなことはありませんか?
大事なのは「怒らないこと」ではなく「後悔しない怒り方ができること」。
本書では、「怒る必要のあること・ないこと」を決めて、怒りの感情と上手につきあえるようになるアンガーマネジメントのトレーニングを、家庭で手軽にできる形でわかりやすく紹介します。
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この本を手に取った経緯
現在2児の子育て中で、次女はイヤイヤ期真っ盛り。
長女もまだ年中で、HSP気質で神経質。
二人が喧嘩を繰り返し、私は大声で怒鳴り、疲弊する毎日…
おおらかになりたい、いつも笑顔でいたいと思い
いくつかの育児本やアンガーマネジメント本を読みましたが
「一度子どもと距離を取って落ち着きましょう」
「うまくコントロールできなくても大丈夫
頑張っている自分を認めてあげましょう」
等々…
それらが大事なことも理解しているのですが
気持ちの持ちようとか切り替え方じゃなくて、
根本的な解決方法を知りたい!
できれば、ちょっと残念な頭の私にも分かるように
ハッキリとした手順で教えてほしい!
そんな気持ちでこちらの本を手に取りました。
というわけで、この記事ではその内容を少しシェアさせていただきたいと思います。
ママがイライラするのは当たり前
第1章から、こんな見出しをつけてくれると安心しますよね。
イライラするのは当たり前。
怒っても大丈夫。
著者は、アンガーマネジメントについて書籍内でこのように表現しています。
アンガーマネジメントとは、怒りの感情で後悔しないこと。
叱るのは親子間での大切なコミュニケーションの一つであり、
実際にとある研究結果では、
・「褒められたが、叱られず育った子」
・「褒められず、叱られて育った子」
・「褒められもせず、叱られもせず育った子」
・「褒められ、叱られて育った子」のうち、
「褒められ、叱られて育った子」の自己肯定感が一番高いという証明がされたそうです。
著者は、大切なのは「イライラをどう表現するか」であり、
以下のような点に気を付けるべきと伝えています。(一部を抜粋)
怒る必要のあること、ないことを決め、その基準が気分次第でぶれることのないようにする。
イライラに隠れた本当のマイナスの気持ち(心配、不安、悲しい、不満、罪悪感、後悔、困惑など)に気づき、本当の気持ちを具体的に伝えていくことが必要。
イライラは「~べき」という自身の価値観から生まれる。
「こうあるべき」という価値観は、本当に必要なのか?
見直した方がいい価値観もあるかもしれない。
イライラするのは、守りたいものを侵害されるから。
また、イライラの強度は大切に思う度合いに比例する。そして人それぞれ大切に思うことは違い、相手に押し付けられるものではない。
まさに私もなのですが、「怒る基準が気分でぶれる」って
あるあるだと思うんです。
忙しいとき、焦ってるとき、疲れてるとき… どうしても必要以上に怒ってしまいます。
「価値観に縛られてしまう」というのもそのとおりでした。
私は、過去に自分の親から叱られたことについて
無意識に同じように子供に叱るということがありました。
では、どうしたらこれらのことに気を付けながら
上手に怒ることができるのでしょうか?
上手に怒るためのステップ
著者が書中にていくつか挙げている、上手に怒るためのステップを抜粋します。
まずは1か月、反射的に怒りをぶつけないように6秒待つことを試してみる。
それを続けると反射しないことが習慣になる。
6秒待てたら怒るべきかどうかを考える。
・理想ではないけれど、許せる範囲 → 怒らない
・許せない範囲、怒る必要がある → 怒る
「理想ではないけれど、許せる範囲」を広げていく。
その境界線が起源でぶれないように、いつでも同じルールで怒るようにする。
特に参考になったのは、子供の行動について下記の4通りに分類して対処するという方法です。
(行動を)変えられる・重要なこと ⇩ 「いつまでに」「どの程度」変われば気が済むかを考えて、すぐに行動 | 変えられない・重要なこと ⇩ 変えられない事実を受け入れて、他の方法を探す |
変えられる・重要でないこと ⇩ 余裕がある時に取り組む | 変えられない・重要でないこと ⇩ 放っておく・気にしない |
あれもこれも、子供に怒ってばかり…!と思いがちですが
まずは落ち着いて6秒待ち、
本当に怒るべきことなのか・行動を変えられることなのか・重要なことなのか…
それらを考えて分類すれば、本当に怒らなきゃいけない時って意外と少ないんだなと気づきました。
分類の基準がシンプルで分かりやすいのも良いですね!
他にも、怒るときの効果的な伝え方や
イライラを落ち着かせる方法についても記載されています。
毎日の習慣として取り組む、イライラしないママになる方法
「ハッピーログ」と「アンガーログ」という単語を耳にしたことはありますでしょうか?
私は本書を通じて初めて知ったのですが、
ハッピーログは「嬉しい」「楽しい」と感じたことについて記録する
アンガーログは「怒り」「イライラする」と感じたことについて記録するものです。
アンガーログは以下のように活用していくと良いそうです。
アンガーログから自分の「べき」(大事にしている価値観)を書き出し、それぞれの「べき」の大事レベル(低・中・高)を考える。不要で、手放しても問題ない「べき」に気づき、許容範囲を広げる。
何度も同じような場面でイライラしているのは、イライラを改善するための適切な行動が取れていないから。どうなったら良いか、そのために「自分がとる行動」(相手ではない)をなるべくたくさん考えて、ハードルが低く、チャレンジしやすいものから取り組む。
オススメのアプリ
こちらの「おこ!ノート」はハッピーログとアンガーログをまとめて記録できるアプリです。
記録方法もシンプルなので続けやすくオススメです。

その他にも毎日少しずつから取り組める様々な方法が書かれていたり、
シチュエーション別のイライラ対処法についても書かれており
(兄弟ゲンカ、食事のマナーが悪い、etc)
大変ためになりました。
本の内容を実践してみて & まとめ
まだまだだなぁという日も多いですが
目くじらを立てて怒るようなことは、少しは減ったのではないか…?と思います。
特に、2. 上手に怒るためのステップ での
・「変えられるが、重要でないことは、余裕があるときに取り組む。」
・「変えられないし、重要でないことは、放っておく・気にしない。」
ということを自分の中から手放せたのが、私にとっては大きい気がします。
今まで小さなことで怒り過ぎていたんだなぁと実感しました。
価値観って今までの自分を形成してきたものですから
なかなか簡単には変えられなさそうですが…
頑張り過ぎないように少しずつ頑張って、たまには息を抜いて
穏やかに育児していきたいですね。
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